ペンギンオヤジの舌癌闘病と母の介護

舌癌ステージ3の闘病と母の介護についての記録

【闘病記024】抗がん剤治療(TS−1)と副作用

 

抗がん剤の写真

TS-1

今回は退院から10日後に始まった抗がん剤治療とその副作用の話しです。

抗がん剤というとキツい副作用を思い浮かべる人が多いかもしれません。でも、薬や人によって副作用の症状は違うと思います。

今回はあくまでも「一例」として読んでいただければと思います。

また、抗がん剤治療中に私が考えていたことも書き記しておきます。抗がん剤治療を乗り越えるための参考になれば幸いです。

初めての抗がん剤治療が始まる

薬の写真

カメラ兄さんさんによる写真ACからの写真

 

退院から9日目。はじめての外来での検査(血液検査)、診察がありました。

 

血液検査の結果は「腫瘍マーカーも安定していて炎症もなくバッチリですよ」とドクターから言われて、ホッと一安心。

 

そのあと、ドクターと帰りに立ち寄った調剤薬局抗がん剤治療について丁寧な説明を受けて帰宅。

 

いよいよ初めての抗がん剤治療が始まるんだ!と否が応でも思わざるを得ません。

 

正直、やはり副作用のことが気になって不安の方が強かったように思います。

 

抗がん剤」といってもさまざまな薬があり、私が処方されたのは「TS−1」という薬でした。

 

この薬は飲み薬なので入院しなくても在宅での治療が可能です。

 

人によっても違うようですが、私は朝と晩の1日2回服用を2週間つづけ、その次の1週間は服用を休むという3週間で1サイクルを繰り返すように言われました。

 

TS−1の副作用について

TS-1の冊子の写真

薬を処方された時に「服用のてびき 薬の説明と治療中のアドバイス」という冊子を渡されました。

 

その冊子によると主な副作用は以下の通りです。

  • 骨髄抑制
  • 吐き気・嘔吐
  • 食欲不振
  • 下痢(人によっては便秘)
  • 口内炎
  • 色素沈着

 

「骨髄抑制」というのは、骨髄で作られる白血球、赤血球、血小板などが減る現象のことです。白血球が減ると抵抗力が減少して感染症になるリスクが高まるし、赤血球が減ると貧血気味になります。

 

「色素沈着」というのは、爪や指先が黒ずんでくる現象で、実際に私もなりました。特に気分が悪くなるわけではないのですが、目に見えてわかるので色が変わった自分の爪を見るのは地味に嫌でした。

 

それから、よく抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けた!という話を耳にすることがあると思いますが、このTS−1に関してはそういう脱毛の副作用は無いという説明でした。

 

抗がん剤というのは、癌細胞をやっつけてくれる働きがあるのですが、それと同時に正常な細胞も攻撃してしまうので、どうしても副作用が出てしまうんですね。

 

ネットであるお医者さんが次のように書いていました。

抗がん剤が効くかどうかはやってみないと分からない。だけど、副作用だけは必ず起きる。

 

少し前に話題になった「オプジーボ」という新しい抗がん剤も実際に効果の出る人は2〜3割くらいだと言われているそうです。

 

抗がん剤はやったからといって必ず効果が出るわけではないということは覚えておいた方がいいかも知れません。

 

突然の高熱に襲われる!

体温計のイラスト

丑蟻さんによるイラストACからのイラスト

 

「TS−1」を服用して3日目に軽い吐き気がありました。その後も1日に数回の吐き気を感じる日々がつづきましたが、特に生活に支障が出るようなことはありませんでした。

 

(生活に支障はありませんでしが、やはり吐き気がつづくとそれなりにストレスの原因にはなりました)

 

生活に支障が出るような副作用に襲われたのは「TS-1」の服用を始めてから1か月以上経った8月20日のことでした。

 

その日の夜、悪寒がして胃の中のものを全て吐き出してしまいました。

 

抗がん剤で免疫力が下がっている時期なのでヤバい!」と思ったものの、なす術もなく翌日には39.5度まで体温が上がり、起き上がるのもツラくなってきました。

 

高熱と吐き気、嘔吐に苦しみながら発熱から3日目になんとか病院に行き検査を受けました。

 

血液検査、尿検査、インフルエンザの検査を受けた結果「たぶん・・・夏風邪でしょう」との診断でした。

 

この時は抗がん剤で免疫力が下がっていたことが高熱につながったのではないかと思います。

 

後日、主治医からは「副作用が強く出たので、薬の量を減らしましょう」と言われ1日の服用量が120mgから100mgになりました。

 

これが私が今までで最も苦しんだ副作用の症状です。

 

今、思い出しても確かにしんどかったです。。でも、この程度です。

 

もっと、もっと苦しい副作用と闘っている人がいることを思えば、軽い方だと思うんですよね。

 

抗がん剤の治療中に私が考えたこと

しっかり食べて栄養を摂る!

玄米ご飯の写真

cheetahさんによる写真ACからの写真


 

 

抗がん剤治療中にその効果を高める、あるいは副作用を軽くするために何か自分で出来ることがないか?と考えたときに、答えの一つが「しっかり食べて栄養を摂る」ということでした。

 

まだ退院して間もなく、新しい舌に慣れていなくて食事にも1時間くらい掛かっていました。その頃の私にとって食事は「苦行」だったのです。

 

でも、苦しくてもしんどくても、とにかくしっかり食べることを心掛けるようにしてました。

 

そう考えるようになったのも、入院中にテレビで見たタレントの愛華みれさんの次のようなエピソードが頭に残っていたからかもしれません。

 

抗がん剤は、悪い物を叩く物だけど、元気な頑張ろうとしているところも叩いているんだから、そのクスリに負けないように栄養を取らなきゃって勝手に思って…それは食事だと」闘病時に食事を大事にしたことを告白、「メニューは自分で選べるんですけど、カツ丼を食べました」と抗がん剤治療で食欲が落ちる中、気力でカツ丼を完食したことを明かし、「完治されている方の話を聞くと、ちゃんと食事出来ている方が多い気がしました」と食事の大事さを話した。
(出典「スポーツ報知」)

 

たかがカツ丼ですが、抗がん剤の治療中にカツ丼を完食するというのはスゴイことだと思うのです。

 

ちゃんと食事をとるためにも、先ずは「絶対に負けない!」という強い気持ちも必要だということを愛華みれさんに教わったように思います。

 

抗がん剤の期待すべき効果に目を向ける

青空のイメージ写真

photoBさんによる写真ACからの写真


 

 

副作用で苦しんでいる時は、どうしても目先の苦しみにばかり目が向いてしまいます。

 

でも、考えてみれば元々は癌の再発を防ぐため、癌細胞をやっつけるために受けている治療です。

 

副作用で体が苦しいときは、「今、自分の体の中で薬と免疫細胞が癌細胞と戦っているんだ!」と考え、勝手に「TS-1がんばれ!」「免疫細胞がんばれ!」と応援するようにしてました。

 

50過ぎのおっさんとしては考えることが少し幼稚なような気もしますが、うん、うんと苦しんでいるよりもよほど前向きじゃないかと思うのですが。。

 

弱音を吐かない。自分は恵まれてると思う。

四葉のクローバーと病院の写真

RRiceさんによる写真ACからの写真


 

 

上の方でも少し書きましたが、「苦しい」「しんどい」といっても自分の副作用なんて他の方々に比べたら、たかが知れている程度のものでした。

 

それを思えば、弱音なんて吐いている場合じゃないと思ったのです。

 

あまり人と比べてはいけないのかも知れませんが、癌が治るという前提で治療を受けられているだけでも幸運なのです。

 

副作用もたいしたことないし、癌が治る前提で治療が受けられるなんて自分はとても恵まれているんだ!と思えば、本当に弱音なんて吐いている場合じゃないと自分で自分を鼓舞していました。