ペンギンオヤジの舌癌闘病と母の介護

舌癌ステージ3の闘病と母の介護についての記録

【闘病記017】放射線治療と抗がん剤治療に迷う

悩みを抱える人物のシルエット像

RRiceさんによる写真ACからの写真


 

顕微鏡検査で今後、転移する可能性が高いという検査結果が出ました。

その検査結果を受けて、主治医からは放射線治療抗がん剤治療をすすめられました。

今回は放射線治療抗がん剤治療を受けるかどうか悩んだ話しです。

検査結果と今後の治療方針

資料をチェックする医師の画像

oldtakasuさんによる写真ACからの写真

 

手術から2週間が経過した頃、検査結果を伝えに主治医の先生が病室へとやって来ました。

 

手術で切除された私の舌は顕微鏡検査に回されていて、その検査結果が出たのでした。

 

残った舌の組織内にまだ癌細胞が残っていて、それが血管やリンパ節を伝って転移する可能性を否定できない。

 

主治医は私にそう言いました。

 

つまり、このまま放置しておくと転移・再発の可能性が高い、ということです。

 

主治医からは放射線治療抗がん剤治療を並行して行うことを提案されました。

 

放射線治療は全部で33回の放射が必要で、その期間中に抗がん剤も使って徹底的に癌を叩く!のだそうです。

 

もちろん、副作用もあって放射線の照射で元気な細胞にもダメージを与えてしまうし、皮膚が焼けただれる可能性もあるとのこと。

 

おまけに必要とされる33回の放射の途中でやめてしまったら、全く意味がなくなってしまうと説明されました。

 

話しを聞いていて、癌細胞を叩く代償として放射線抗がん剤で体がボロボロになるようなイメージを持ちました。

 

その場で結論を出せるはずもなく「少し考えさせてください」と時間をもらうことにしました。

 

▼その日のツイッター

 

 

 

今、改めて読み返してみるとだいぶ強がっていますが、転移の可能性を告げられて心の中では動揺し相当に不安を感じていました。

 

放射線治療抗がん剤治療を断った理由

ばってんの画像

パンダの中のパンダさんによる写真ACからの写真

 

こういう場合、他の人はどうするんでしょうね?

 

常識的に考えれば、医師の言うとおり放射線治療抗がん剤治療を選択するのが一番だと思うのです。

 

ただでさえ、主治医からもセカンドオピニオンのドクターからも「たちの悪い癌」だと言われていたのですから。

 

だけど、結論から先に書くと、

 

放射線治療抗がん剤治療は断りました。

 

理由は2つです。

(1)家族のもとに早く帰りたい

(2)これ以上、自分の体を傷つけたくない

 

家族のもとに早く帰りたい

人物の影の画像

Toko Dさんによる写真ACからの写真

 

まずは家族のこと。

 

この年の3月に母が入院し5月には父が入院しました。

 

そして6月には私が入院し、4人家族のうち3人が入院という状態で我が家は非常事態でした。

 

一人残った弟が入院中の家族3人の見舞いやら諸々の手続きなどをやってくれていたのです。

 

それに、入院中に見舞いに来てくれた弟から両親の容体を聞かされていたのですが、2人とも回復が遅れていて心配な状況がつづいていました。

 

そんな中で、私は一刻も早く退院して両親のもとに駆けつけたい!弟の負担も減らしてあげたい!そう考えていました。

 

だからこれ以上、入院生活を長引かせるようなことはしたくなかったのです。

 

これ以上、自分の体を傷つけたくない

 

顔を覆う男性の写真



「身体(しんたい)髪膚(はっぷ)これを父母に受く あえて毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなり」

子供の頃に母に教えてもらった言葉です。

 

人の体は両親からもらったものなのだから、その体を傷つけないようにすることが孝行の始まりだ、そんな意味です。

 

実は癌の手術で自分の舌の一部を切除することを決めたときに、幼い頃に母に教わったこの言葉を思い出していました。

 

そして、放射線抗がん剤治療の話しをもらったとき「もう、これ以上、自分の体を傷つけたくない!」と思ったのです。

 

それは、親孝行とかそういうことではなく、手術の傷もまだ癒えていない状態なのにこれ以上、自分の体にダメージを与えたところで元気になれるとはとても思えなかったのです。

 

自分の体力と免疫力を信じる

正直、この決断は間違っているんじゃないかと思い「怖い」と感じることが何度もありました。

 

でも、放射線抗がん剤治療を受けたからといって、それで安心というわけではない。

 

逆に、治療を受けなかったからといって、癌の再発が確実というわけでもありません。

 

最後は自分の心に「どうする?」と問いかけて直感に従うことにしたのでした。

 

こうして散々悩んだ結果として「放射線治療抗がん剤治療は受けません」と主治医に告げました。

 

その代わり、自分で体力をつけて、免疫力を高めるように生活を改善していく。できる限り癌が再発しないように気をつけるから、寛解とされる5年間は伴走してください。

 

主治医にそう話しました。

 

医学的には全く根拠も何もないし、論理的でもない話しだったこともあり、主治医は私の話に「しょうがないな・・・」そんな顔をして病室を出ていきました。

 

でも、最後の最後で私は抗がん治療を選択することにしたのです。

 

その理由についてはまた次回・・・