ペンギンオヤジの舌癌日記

舌癌ステージ3の闘病と母の介護についての記録

【闘病記008】セカンドオピニオンに行って少し心が軽くなりました

親指を立てる医師

親指を立てる医師

oldtakasuさんによる写真ACからの写真

 

 今回はセカンドオピニオンでどのようなことを相談したのかをまとめてみました

セカンドオピニオンで相談したかったこと

2017年5月23日。 この日、電車やバスを乗り継いで都内にある病院へセカンドオピニオンを受けるために行ってきました。

 

今回、私が相談したかったことはいくつかありましたが、一番は「手術以外に何か良い治療法はないか?」ということです。

 

手術以外の治療法を探して求めていたのは、思っていた以上に後遺症のダメージが大きくなりそうだったからです。

 

主治医から手術について次のようなことを言われていました。

 

・舌の右側2/3を切除し、その部分を再生するために足の筋肉を取って移植する手術を行う。

・その後遺症として以下の症状が残る

  • 食事が摂りづらくなる
  • 味覚が一部失われる
  • 滑舌が悪くなる

 

手術が成功して癌を取り除いたとしても、もう元の身体には戻らない・・・ということです。

 

だから出来れば手術はしたくない!他に代わる治療法がないものか?ということを相談しようと思っていたのです。

 

もしかしたら「そこまでしなくても・・・」というような話が聞けることを期待していたのです。

 

しかし、結論から先に書くと、主治医から提案されている治療法がどれだけ理に適ったものであるかを裏書きするような説明をされました。

 

セカンドオピニオンで教えてもらったこと

名前を呼ばれ診察室に入ると、既に先に渡してあった私のCTやMRIの画像がパソコンのモニターに映し出されていました。

 

担当の医師は最初に「念のため・・・」という感じで私に口を開けるように言って、舌の状態を確認してくれました。

 

確認が終わると、画像データを私に示しながら時には簡単な図を書いて、現在の癌の状況をとても丁寧に説明をしてくれました。

 

治療法について

手術以外の治療法については次のような説明を受けました。

 

私の癌は「扁平上皮癌」といわれるもので、この手の癌には抗がん剤は効きにくい

放射線治療を選択した場合、舌はそのままのカタチで残るけど放射線が癌細胞以外の通常の細胞も傷つけてしまうので舌の機能(食べる、話す、味覚)の多くを失うことになる。

 

現在、癌は「標準治療」と呼ばれる手術、化学療法(主に抗がん剤治療)、放射線治療の3つの治療法の中からどれか一つ、もしくは複数を組み合わせておこう治療が一般的です。

 

したがって、抗がん剤放射線治療がダメなら残されているのは手術ということになってしまいます。

 

手術について

手術が避けられないなら、後遺症を少しでも軽くするために手術で切除する範囲をなるべく小さくしたい!と思い「2/3も切らなくても良いのではないか?」と質問してみました。

 

患部だけを切り取るなら舌の右半分で大丈夫だけど、目に見えない癌細胞が残ってしまうリスクがあるので、手術ではすこし広めに切除するのがセオリーであるとのこと。

後遺症について

私がとにかく避けたいと思っていた後遺症については、リハビリをすることで最大80%くらいは機能回復することが可能という説明を受けました。

 

その時「80%の機能回復」という言葉を聞いて、かなり心が軽くなりました。

 

転移について

私から説明を求めたわけではありませんが、転移についても次のような説明をしてくれました。

 

舌癌は肺への転移が多い傾向がある。

頸部(首筋)リンパ節へ転移しているということは、肺への転移の前段階にあるということ。

 

変な話しですが、舌癌と告知された後も私はそれほど命の心配はしてませんでした。むしろ、手術の後遺症の方に意識が強く働いていたせいかもしれません。

 

でも、この日「肺への転移の可能性」を示唆されて一気に「死」を身近に感じるようになりました。

 

抗がん剤について

主治医から手術前に「TS-1」という抗がん剤の服用をすすめられていたので、その点についても質問してみました。

 

舌癌に対する「TS-1」のはっきりしたエビデンスがあるわけではないが、効くこともあるので、使用を検討してみても良いのではないか?

 

という答えでした。

エビデンス」というのは直訳すると、証拠、根拠、証言という意味ですが、医療の現場では「医学的根拠」という意味でよく使われているようです。

 

まとめ

セカンドオピニオンを受けていたのは1時間くらいでした。

 

期待していた手術以外の治療法の提案はありませんでした。

 

それでも、次の2点の話が聞けたことで私の手術に対する迷いはほぼ解消されました。

 

(1)後遺症はリハビリなどで80%くらいの機能回復が見込める

(2)今、きちんと治さないと肺へ転移する可能性が高くなる

 

それに丁寧な説明のおかげで、主治医から提案されている手術の妥当性について自分なりに納得することができて、心がだいぶ軽くなりました。

 

ちなみに料金の方は約1万円でした。

 

追記(後日談)

あとになって知ったことなのですが・・・

 

今回、私は手術以外の治療法を求めてセカンドオピニオンを受けたわけですが(言葉が適切か分かりませんが)ちゃんとした病院なら癌の標準治療(手術、抗がん剤放射線治療)以外の治療を勧められることは、ほぼ無いそうです。

 

裏を返せば、標準治療以外の治療を勧めてくるようなら眉に唾をつけて聞け!ということですね。