ペンギンオヤジの舌癌闘病と母の介護

舌癌ステージ3の闘病と母の介護についての記録

【闘病記001】癌の告知を受けるまでのトホホな体験記

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りんご・問診表・聴診器

 涼風さんによる写真ACからの写真

 

2017年の4月末にステージ3の舌癌の告知を受けました。

 

その前年の12月頃から舌に違和感があり、どんどん症状が悪化していたにもかかわらず、現実から目を背けつづけていました。

 

その結果、ドツボにハマった私の体験をお恥ずかしながら書き記してみようと思います。

 

口内炎と思っていた

口内炎を点検するイラスト

KONIさんによるイラストACからのイラスト

 

2016年12月。それは最初とても小さな痛みでした。

 

舌の右側に痛みがあり、指で触れてみると少し腫れているようでした。 「あれ?なんだろう?」 最初は舌を噛んで炎症でも起こしているのだろうと思いました。

 

ドラッグストアに行き、口内炎用の薬を手に取り効能を読むと、口内炎と並んで「舌炎」の文字がありました。

 

「そうか、舌の炎症は舌炎というのか」と納得して、その薬を買って帰りその日から舌の患部に塗り始めました。

 

痛みは酷くなるばかり

口内炎を痛がる子供のイラスト

たかやんさんによるイラストACからのイラスト

 

舌炎だと思い込んで日々薬を塗っていましたが、まったくよくなりません。むしろ、悪化の一途を辿っていきました。

 

その度に「きっと薬があってないのだろう」と勝手な解釈をしてドラッグストアに行っては違う薬を買い求める。そんなことをずっと繰り返していたのです。

 

当時の日記を読み返してみると、次のように書き記しています。

相変わらず、舌炎が治らず、まともに話すことができない。

(2017年2月27日の日記より)

 

舌炎が相変わらず治らなくて食事をするのも苦痛になってきた。 そのせいか、最近、体重がどんどん落ち続けている。 ちゃんと治るのか不安になってきた。

(2017年3月4日の日記より)

 

最初に痛みに気づいてから、2か月ちょっとで痛みが酷くなり、話すことが不自由になり、食べるのもツラくなっていったのです。

 

時おり、舌の痛みで眠れない・・・そんな夜もありました。

 

あれ、もしかして癌かも?

メジャーと体重計の写真

カメラ兄さんさんによる写真ACからの写真

 

さすがにここまで症状が悪化してくると自分でも何かおかしい!と思うようになりました。

 

それまでメタボ体型をなんとかしたい!と思い、何度もダイエットに挑戦するも全く減らなかった体重が目に見えて減り始めました。

 

下記の表は2017年の1月から6月までの月初の私の体重の推移です。

 

日付 体重 減量値(累計)
1月1日 86.7  
2月1日 85.1 -1.6
3月1日 82.3 -4.4
4月1日 79.0 -7.7
5月1日 73.8 -12.9
6月1日 68.9 -17.8

 

お正月には86.7kgだった体重が6月には68.9kgになっていて、わずか5か月で17.8kgも体重が減りました。

 

癌になると体重が減るということは知っていました。

 

だから、日々減り続ける自分の体重を見ながら「これは、もしかしたら・・・」と内心ビクビクと怯えるようになっていました。

 

それでも病院に行かない理由

「NO」サイン

MeeeさんによるイラストACからのイラスト

 

内心では「もしかして・・・」と思うようになっても、それでも私は頑なまでに病院には行きませんでした。

 

とにかく病院が嫌いで、それでまでの人生では「(病気なんて)放っておけば、そのうち治る!」を基本方針として生きてきたので、今回も病院に行かなくてもきっと治るだろう、とこの期に及んでまだ甘いことを考えていたのです。

 

そして相変わらず舌炎が治らないのは、きっと薬が合ってないからだ!無理矢理そう考えて、次から次へと薬を変えることを繰り返していました。

 

ちなみにですが、殆どの口内炎の薬の説明書には1週間か2週間しても症状が改善されないときは直ちに服用を中止して、病院に行け!と書いてあります。

 

でも、そういう不都合な真実からはとにかく目をそらしていました。

 

それは、やはり「もしかして・・・」という気持ちが私を臆病にしていたのだと思います。

 

現実に目を向けるのが怖かったんですね。

 

意を決して病院へ

病院のイメージ写真


 

口内炎の痛みが限界に達し(ここ3日間は殆ど飲み食いができていない)これ以上、自分で市販薬を塗っていても治らないと思い、ようやく病院に行くことにした。

(2017年4月24日の日記より)

 

ついに痛みで食べることはもちろん、水さえ飲めなくなりました。 そんな状況でも3日間くらいは無理して痛みを我慢していたのです。

 

そんなある夜のこと。

 

なんとか水だけでも飲みたい!と思い、ペットボトルに口をつけて水を飲もうとしたら痛みで水を吐き出してしまいました。

 

思わずその場に座り込むと涙が溢れてきました。

 

この時、もう限界だと悟り病院に行くことを決心したのです。

 

その翌朝、意を決して近所のクリニックへ。

 

診察室の椅子に座って、看護師さんに言われるままに口を開けました。 すると、私の口内を覗き込んだ看護師さんがビックリしたように 「ドクター、これ・・・」と声を上げました。

 

流れ流れて

病院のイラスト

れおぽんさんによるイラストACからのイラスト

 

看護師さんに呼ばれてやって来たドクターが同じように私の口内を覗き込むなり、「紹介状を書きますので、大きな病院で診察を受けてきて下さい」と言って、それで診察は終了。

 

看護師さんやドクターの態度から、やはり良くないんだ!」と悟りました。

 

紹介状を受け取ると、その日は不安な気持ちを抱えたまま帰宅。

 

翌日、紹介された大学病院へと向かいました。

 

そして、そこでも口を開けるなり直ぐに「紹介状を書きますから、専門の病院に行って下さい」と言われてしまったのです。

 

このように二つの病院で紹介状を書かれた時点で「あぁ、やっぱり・・・」と半ば観念しました。

 

取り急ぎ、その足で再び紹介状を持って次の病院に向かいました。

 

癌の告知

説明する医師の写真

 

流れ流されて辿り着いたのは、癌と心臓疾患を専門に扱う大学病院でした。

 

そこでも私の口の中を覗き込んだドクターは、ちょっと難しい顔をしながら私に告げました。

 

「ステージ3の舌癌だと思われます。」

 

「一応、詳しい検査をして本当に癌かどうかを調べます」

 

これまでの流れで自分でも「きっと癌なんだろう」と覚悟はしていたので、実際にドクターから癌を宣告されても別に取り乱すこともありませんでしたが・・・

 

ただ「やっぱり、そうだったか。。」と思いガックリしたのを覚えています。。

 

その日は採血、採尿、レントゲン撮影を受けて病院を後にしました。

 

帰りの車の中ではハンドルを握りながら、父や弟になんて言おう?とそればかり考えていました。 (この時点で母親は入院していたので家にはいませんでした)

 

あれこれ考えましたが、いい知恵など浮かぶはずもなく、やはり正直に言うしかありませんでした。

 

家に帰り着いて、リビングに座って私の帰りを待っていた弟に 「癌って言われた」と言うと、 「バカヤロー!」と怒ったよう言い捨てて、そのまま直ぐに部屋を出ていってしまいました。

 

癌のサインを見極める

虫眼鏡のイメージ写真

ママレモンさんによる写真ACからの写真

 

こうして改めて当時の行動を振り返ってみると、本当に・・・何というか・・・

 

もしも、あの時の私に会うことができるなら 「早く病院に行け!バカ!」と言ってやりたいです。

 

そして今にして思えば、癌のサインというものがいくつかありました。

 

(1)体重の低下

 

一般論ですが、癌を患うと体重が低下します。

 

これは癌細胞が「炎症サイトカイン」という物質を大量に出すことで栄養豊富な血液を引き寄せ、優先的に栄養を奪ってしまうことから起こる現象のようです。

 

特にダイエットもしてないのに、体重が落ち始めたら要注意です。

 

(2)低体温がつづく 

 

それと、はっきりしたエビデンスがあるわけではなさそうですが、体内に癌腫瘍ができると体温も下がるようです(少なくとも私はそうでした)。

 

元々、癌細胞は低体温を好み、反対に高体温には弱いと言われてます。 癌を宣告されて以降、何度か体温を測ってみましたが、決まって35度台後半でした。

 

(3)口内炎(舌炎)は1週間から10日で治る

 

タレントの堀ちえみさんが舌癌を公表したタイミングでネットには舌癌と舌炎の違いについて説明する記事がたくさんアップされました。

 

私は医者ではないので、詳しい解説はできませんが自分の経験からすると口内炎の薬を塗って1週間とか10日経っても治らないようならそれは舌炎ではなく舌癌を疑った方が良いと思います。

 

(4)舌癌は何科に行けばいいのか?

 

私は最初に近所の総合病院の「口腔外科」 に行き診てもらいました。

 

耳鼻咽喉科や歯科でも診てくれるところはあるようです。

 

とにかく、体の不調を感じたら先ずは病院に行きましょう。癌に限らずですが、病気は早期発見、早期治療が大事だと身を以て学びました。

 

《今回のポイント》

・急激な体重の低下

・低体温がつづく

・いつまで経っても舌炎(口内炎)が治らない

こんな時は舌癌の可能性を疑い、病院に行く

 

病院で舌癌を診てもらう時は「口腔外科」「耳鼻咽喉科」「歯科」に行く