ペンギンオヤジの舌癌闘病と母の介護

舌癌ステージ3の闘病と母の介護についての記録

【闘病記027】癌の再発でも心が折れなかった考え方

青空にハートの笑顔


 

癌の転移再発を告知された瞬間、ものすごく落ち込みました。だけど、それは一瞬のことで、病院から帰ったその日の夜には気持ちを切り替えることができていました。

癌の再発転移を告知された後、どんなことを考えたのかを書いてみたいと思います。

 

癌の再発を知り、落ち込む人は多い

 

先日の記事でご紹介した本に、こんな言葉が書かれていました。

「多くの人にとって再発の診断は、初発の診断よりももっとつらい出来事です。」

「もしも、がんが再発したら 本人と家族に伝えたいこと」より抜粋

 

私も同じでした。

 

最初のときは、2回も紹介状を書かれて病院を転々としましたから、告知を受ける前から「たぶん癌なんだろうな」という覚悟ができていました。

 

再発の時には、なんとなく悪い予感はありましたが、心のどこかで「再発なんかじゃない!」と悪い予感を打ち消すことを考えていました。

 

それに、最初の手術から退院した後、自分なりに健康には気をつかって食べ物を選んだり、母の介護で大変な中でもなるべくストレスを溜めないようにしていたのです。

 

加えて、曲がりなりにも抗がん治療も受けていましたからね。

 

だから、再発の告知を受けた時にはそういう自分の努力を全否定されたような気がしたのです。

 

主治医から転移再発を告げられた直後は、失望感しかありませんでした。。

 

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癌が再発しても心が折れなかったワケ

 

癌の再発を告げられた直後は、とても気持ちが落ち込みましたが、その日の夜にはかなり気持ちを立て直すことができていました。

 

再発の告知を受けた夜には、次のようなことをSNSに書き込んでいました。(少し長いですが、引用します)

 

ただ・・・ 心配していた肺とか他への転移は全く見つからなかったこと。

今度は左側の首筋のリンパ節の切除だけなので、 手術の時間も麻酔の時間を含めて3時間くらいで済み、 オペ後にICU送りになることもなく、 1週間程度で退院できるとのこと。

体にメスが入る以上は全くのノーリスクって訳ではないと思うけど、 前回の12時間の手術のことを思えば・・・って感じです。

再発癌で苦しい思いをしながら治療している方々には こういう物言いは申し訳ないのだけど、 その程度で済んで、本当に良かった、というのが正直な今の気持ち。 (再発の癌はヤバイ!とか治りにくいって話しを色々と見聞きしていたので)

2週間前、血液検査の検査は良好!だったけど、 思い切ってドクターに首筋のシコリのことを話して診てもらって良かった! 逃げなくて、良かった!

多分、このまま放っておいたら肺とかに転移していたんだろうと思うんですよね

 

このように「癌の再発」というツラい状況でも、心が折れることなく素早く気持ちを立て直せたのは次のような理由があったからです。

 

(1)転移といっても遠隔転移ではなかった

(2)落ち込んでる時間がないほど、直ぐに入院・再手術を受けられた

(3)「陽転思考」という考え方

 

(1)転移といっても遠隔再発ではなかった

 

ひと口に「再発転移」といっても、どこに癌ができたかによって3パターンに分類されます。

 

・局所再発(最初の癌と同じか、その近くに癌ができること)

・領域再発(最初の癌発生場所の近くのリンパ節などに癌ができること)

・遠隔再発(最初の癌の発生場所から離れた器官、組織に癌ができること)

 

私の場合、最初に癌ができた場所(原発巣)は、舌です。今回、癌が見つかったのは舌のすぐ近くの首のリンパ節でしたから「領域再発」ということになります。

 

セカンドオピニオンを受けた時に「舌癌は肺に転移しやすい」と言われたのですが、幸いにも検査の結果、肺への転移は見つかりませんでした。

 

もしも肺に転移していたら、それは「遠隔再発」ということになり、もはや手術での根治は難しかったと思うのです。

 

「領域再発」だからこそ、手術での根治を目指すことができるし、短期間の入院で済む!

 

このようなことに気付けたときに、「再発したのはツラいけど、この程度で済んでよかった」と思えたのです。

 

(2)落ち込んでる時間がないほど、直ぐに入院・再手術を受けられた

 

最初のときは、癌の告知から入院・手術まで1か月くらいの時間があり、その間に色々と気持ちも揺れ動きました。

 

人間は時間的な余裕があると(ヒマだと)、余計なことを考えてしまうんですよね。そんな時に考えることは、たいていはネガティブなことなんですけどね。

 

しかし、今回は再発の告知を受けた2日後には入院。その翌日には手術でした。

 

入院手続きのための書類を揃えたり、入院生活に必要なものの準備に追われて、とても落ち込んでるヒマなんてなかったのです。

 

こんなに素早く入院、手術を受けられたのは主治医が検査結果が出る前から「念のため・・・」と予約を入れていてくれたからです。

 

「一応、予約は入れておきました」と言われた時には、内心「まだ検査結果も出てないのに・・・」と少しムッとしたのですが、今になって思えば、ドクター!GJ(グッジョブ!)でした。

 

(3)「陽転思考」という考え方

 

「陽転思考」というのは、営業コンサルタントでビジネス書作家でもある和田裕美さんが提唱している考え方のことです。

 

陽転思考をすっごく簡単にいうと、何か嫌なコトやツラいコトがあった時に、その中から「よかった」をさがして気持ちを切り替えよう!という考え方です。

 

元々は私はすごくネガティブ思考が強かったんですよね。

 

だけど、和田さんの本を読んだり、講演会で話を聞いて「よかった探し」を自分の思考のクセにしてからは、イヤなことがあった時の気持ちの切り替えが随分と早くなりました。

 

今回も「癌が再発した」という事実は変えられません。だけど、その受け止め方は自分の気持ち次第で変えられるわけです。

 

「遠隔再発でなくてよかった」

「根治を目指す治療が受けられてよかった」

「入院も短くてよかった」

 

癌の再発はつらい出来事だったけど、それでも探せば「よかった」はあるものです。

 

変えられない事実について、ウジウジと悩んだり悲しんでも仕方ありません。それよりも、その事実を受け止めたうえで、その中から「よかった」を見つけ出して前向きになった方がいいに決まってます。

 

元々は超ネガティブ思考だった私が癌になったり、再発しても、前向きな気持ちでいられるのは、「陽転思考」と出会い、「よかった探し」を何回もやって自分の思考のクセを変えられたからです。

 

《参考図書》

最後に・・・人生に想定外はつきもの

幸運と不幸

・自分が癌になること

・舌の2/3を切除されて、元のように食べたり話したりができなくなること

・おまけに癌が再発して2度目の手術を受けること

 

10年前、いや!5年前には想像すらしていなかったことが、この2年半で次々と我が身に降りかかってきました。こんな未来がやってくるなんて思ってもなかったなぁ。。と今でも思うことがあります。

 

そして、人生には想定外はつきものなんだなぁ、と思ったりします。


 

アップルの創業者で今は亡きスティーブ・ジョブズが、こんな言葉を遺しています。

 

人生では時にレンガで頭を殴られるようなことが起こる

 

古今東西、レンガで頭を殴られた人っていうのはたくさんいるようで、

 

「神さまは乗り越えられる試練しか与えない」

「人生に無駄なことなんて何ひとつない」

「逆境こそがチャンス!」

 

このような言葉が多く残されてますよね。

 

でも、大切なのは、レンガで頭を殴られた後の考え方と行動だと思うのです。

 

「癌になった!」、「癌が再発した!」という事実は変えられません。

 

でも、その事実をどう受け止めるかは変えることができると思うのです。

 

「癌になった」=「不幸な出来事」

 

これは数ある受け止め方の一つでしかなく、

 

「癌になった」=「これは試練だ」=「頑張って乗り越えよう!」

 

こんなふうに考えるのも受け止め方の一つですよね。

 

泣くのも自分次第、笑うのも自分次第。

 

そして、どちらを選ぶのかも自分次第。

 

再発したのに根治を目指せる状況だからこそ、こんなことを言えるのかもしれませんが、少なくとも今は、そんなふうに考えているのです。